真壁俊(まかべ しゅん)

 

1980年代に世の女子のハートを鷲摑みにした漫画のヒーロー
主人公の大好きな男の子の名前なのですが、まあ、かっこいいのですよ。王子というが、白馬に乗って現れるわけでも、ガラスの靴を持ってやってくるわけでもないが、彼はれっきとした魔界の王子なのです。30年以上前の漫画なのに、今も根強い人気を誇り、二次小説サイトも多く存在します。何度、彼が三次元の、たとえば三浦春馬のようにこの世に実在する人物だといいなと思ったことでしょう。

真壁君が登場する漫画から話し始めましょうか。


それは、今から35年以上前に「りぼん」に連載されていた、奇想天外なラブコメディー漫画の金字塔『ときめきトゥナイト』。主人公・江藤蘭世(えとう らんぜ)が転入した中学で俊に一目惚れするところから物語が始まります。(真壁君意外は興味がないので、彼目線のストーリー展開&長いので詳細はしょります)

蘭世は魔界人間界の結界でもある地下室のドアを守る吸血鬼の父・望里(モーリ)と狼女の母・椎羅(シーラ)の間に人間界で生まれた心優しきモンスター少女。両親も夜な夜な派手な夫婦喧嘩をくりひろげる以外、普段は人間に危害を加えることもなく、人間に混じって普通の生活を送っています。永遠の命を持つ魔界人の蘭世は両親から人間の男の子を好きになっても悲しい思いをするだけだと釘を刺されるのですが、そんなのお構いなしに転入初日に一目惚れをしたに猛アタックを繰り返します。噛み付くと相手に変身するという魔力をつかっては、いろんなものに変身して彼に近づこうとします。その様はさながらストーカーのよう。(当時、ストーカーっていう言葉がなくて良かったね!)

俊は蘭世の隣の席に座っているボクサー志望のちょっと硬派で無愛想なイケメン男子。アウトローを気取っているが、カンニングと売られた喧嘩を買っているだけで、どこが不良なのかよく分からない自称不良少年なのです。もちろん、校舎の窓ガラス壊して回ったり、シンナーを吸ったりバイクを盗んだりは絶対しません。「札付きのワル」なんてキャッチフレーズ、誰がつけたのかしら?そんな俊ですが、猛アタックの甲斐あって最初はウザがっていた蘭世に徐々に心を開いていきます。

ちょうど、そのころ、魔界から望里のもとに「人間界にいる魔界の王子を探せ」という命令が届きます。いろいろあって、探していた魔界の王子が俊だと分かります。そのとたん赤ん坊に生まれ変わったり、猛スピードで成長したり、魔界でも随一の魔力を使えるようになったり、奇想天外なストーリーはさらに拍車をかけ、実父と死闘を繰り広げたり、冥界のドンと戦って魔力を使い果たしてまた人間に戻ったりと、そんじょそこらの2時間ドラマより波乱万丈な真壁俊人生劇場が繰り広げられます。俊は蘭世と周りの人たちと協力しながら平和を勝ち取ります。最後に愛が勝つのです。いつもどんな時も自分のそばにいてくれた蘭世と俊はその何年か後に結婚して幸せに暮らしましたとさ-。

ハッピーエンドです(あ、ときめきのストーリーや蘭世が好きな人、怒らないで!)。

ここからの魅力を語ります。

連載当初はキャラ設定が定まっていなかったのか、コメディー要素強めの浮ついた言動が目立っていました。

最初は蘭世の猛アタックから逃げていたのに、チリ積で何とも思っていなかった女の子が気になる存在になってしまったわけです。まあ、よくある話です。時々、思わず行動にでてしまいます。蘭世が忍び込んだ夢でも彼女を抱きしめてキスしてしまったり、どんどんポーカーフェイスの鉄壁が崩れてしまい、そんな自分に戸惑いを隠せない可愛い一面が見え隠れします。かっこつけててもちょっと意地っ張りな普通の男の子なのです。

ある夜、魔界人に生まれ変わる俊。え、いきなり赤ん坊!?ずいぶん話が突飛過ぎねえ!??感が否めない転機が訪れるのですが、そこからのイケメン街道まっしぐらな人生が始まるのです。絵のタッチがどんどんかっこよくなっていき、コメディタッチの言動もファッションセンスも改善され、なんだか誠実で正義感に満ち溢れる美青年に成長していきます。

16、7歳の男子とは思えないほど、大人っぽく(老けた)色気すら感じる超イケメン ルックスで、蘭世のみならず日本中の女子やおばさんを虜にしていきます。パシパシの長いまつ毛で隠された愁いを帯びた眼で見つめられたら、たまったもんじゃありません。弟アロンの妻・フィラが時々化けるメドゥーサの眼より性質が悪いかもしれません。王子様キャラでキラキラお眼目を輝かせているHey!Say! Jumpの山田君も真壁君の前では霞んでしまうかもしれません(ごめんなさい!山田君も大好きです!)。

しかし、女経験は果てしなく発展途上なのに、女の扱いには慣れている模様。普段はテレ屋でムッツリな妄想族(失礼!)なのに、やる時はやるのです。ここぞという時に抱きしめたり、口封じのキスをしてみたり、お姫様抱っこをしてみたり、たとえ火の中水の中危険を顧みず助けに行ったり、数年間にブームになった「壁ドン」を1980年代に成し遂げたりと、やりたい放題です(蘭世だけには)。どこで学んだか女子の大好物を心得ています。あのルックスなら、スーパーモデルもハリウッド女優も余裕で手当たり次第ゲットできると思うのだが、チャラさのかけらもない地味で思い込んだら一筋な性格の持ち主は時代を先取りした武器の使い方を知りません。そこも萌えポイントなのです。

彼の魅力のひとつ、魔界随一の魔力を忘れてはいけません!向かうところ敵なしの代表的な魔力は、念動力、テレパシー、波動砲、透視、解氷、瞬間移動、傷病治癒、浮遊、バリア、記憶操作、読心、正義感、包容力etc。やろうと思えばなんでも簡単にできちゃうドラえもんのポケットより実用的な力が備わっているのです。セコイ男なら四六時中使いまくろうこの力でナンパに明け暮れたりもしません。それどころか滅多に使わないのが彼の魅力(蘭世には使いまくっているが・・・)。これらを駆使せずとも自分の力で勝ち取ろうとするストイックな一面も素敵なのです。

高校時代、いや幼少期から俺が守ってやるぜ!感が駄々漏れしていましたが、蘭世との絆が確固たるモノになった頃から甘さも加わり、一皮剥けた姿は清清しさをも感じさせます。割り切ったのか、テレもなくなり、堂々と手をつないだり、道の真ん中でキスをしたり、さらにやりたい放題です。

そんな無敵な彼にも弱点があります。蘭世の前ではダメ男君になってしまいます。結婚してからは、かかあ天下で世界チャンプも形無しです。彼の魔力も蘭世の前では威力を発揮できなくなるのです。惚れた弱みってやつです。もう勝手にして!というしかなさそうです。ハイスペックな彼を射止めた彼女は本当にすごい女性なのかもしれません。そして、もうひとつオツムが弱いのも惜しいところです。でも、実家は母親のターナ、江藤家は望里と鈴世以外はいまいちなオツムなので、あまり気にしなくてもよさそうです。さしあたり高校さえ卒業できれば世界チャンプの明るい未来がまっています。

人並みはずれた人格とルックスと実力で、これからも老若男女を魅了し続けていくことでしょう。

 

 

おれにはおまえが必要だということはごまかしようのない事実なのだから

 

ああ、そんなこと言われてみたいーーーー!(悶絶)

 

 

(最近、時々掲載される短編ストーリーは、絵が先祖がえり、もしくは、なんでもかんでもファスト化する時代に抗えなかったのか、真壁俊の破壊力がいまいち感じられません。でも、忘れそうになった時ときめきの微風をもたらしてくれる池野先生ありがとうございます!ぜひ、三浦春馬のような背の高いイケメンで実写ドラマ化してください!)