今回は「愛の不時着」シリーズの最終回。ジョンヒョクといえば名セリフの天才。今回は全編の中で印象的だったセリフにスポットライトを当ててみます。

 

名言天才

「災いの後には幸せがくるものだ」

初めてヒョンジョクが口にする名言なのですが、のちに英語字幕で見ていたらもっと長い訳がつけられていて、さらに意味のある言葉になっていることに気づき、調べてみたら『禍福は糾える縄の如し(不運と幸運はよりあわせた縄のように交互にやってくる)』というという故事成語でした。ジョンヒョクったら博学!

 

「僕の見えるとこにいてくれ」

ここにきてライバルの登場!平壌でスンジュンと出かけたセリに複雑な表情で言うのだが、この時点ではセリへの思いにまだ戸惑いがある反面、他の男が現れた焦りと嫉妬も目覚め始めてしまう母胎ソロ男(多分、嘘)・ジョンヒョク。昼間、セリにボディガード扱いされ、複雑な思いをしたにもかかわらず、この場面ではそれを強みにセリと一緒にいようとするのだ。その前に、ダンと政略結婚の日取りまで決めてしまった男がこんなこと言っていいのだろうか。もう、止まれなくなるよ、ジョンヒョクよ。

 

「男と会ってもいいし、何もなかったように過ぎしてもいい、その代わり孤独にはなるな。景色がいい場所に行って消えようなんて思うな。僕がいるから。そばにいなくても、君が寂しくないようにいつも願ってる。いつも幸せでいてくれ。それが僕の願いだ」

とうとうセリが韓国に帰る夜、南方境界線まで彼女を連れて行くジョンヒョク。本当は、方向確認も視力も優れているが、少しでも一緒にいようと道に迷ったふりをして明け方まで境界線付近を歩きながら本音をポロリ。出会ったこと自体が罪。しかも、その相手を愛してしまった。もう二度と会えない相手に遺言のような愛の告白。相手を幸せにしたいのは自分なのに、それは叶わぬ夢。相手を思うからこそ「そばにいなくても、君が寂しくないようにいつも願ってる。いつも幸せでいてくれ」。やっと思いが通じ合ったのに切なすぎる。セリが境界線を超えた時、居ても立っても居られず「一歩くらいはいいだろう」と入ってはいけないエリアに入ってキス。よくやった。ひと昔の君なら規則には逆えず泣く泣く彼女を見送って後悔しながら余生を送っただろう。もうこの時点で無駄なセリフは必要なし。別れを惜しんで。(この時点でまだ9話。まだ7話残ってるけどね)

 

「ずいぶん探した」

すぐ会えてしまうのが韓流ドラマ?涙の別れから約1時間半後、韓国で再会する二人。悪代官成敗のために狭い坑道を匍匐前進で20時間かけて韓国入りしたことは言わず、住所をちゃんと教えてくれなかったから「ずいぶん探した」と一言。夜中に出会えると思い散策していたとしたら、これはもうすごい運命なのかもしれない。

 

「忘れてはならない人は 憎い人ではなく好きな人だ」

2番目の兄ちゃん夫妻の性格が悪すぎて天晴。隠れてないで出て行ってチョルガンより前に成敗してやれば良かったのに。北では、家族のことを悪く言うセリに「君は性格が悪い」といったのは誰だっけ?まあ、夜中にやって来た兄ちゃん達を見てたら気も変わるだろう。何も言わず抱きしめてこのセリフ。ここでも無駄なことを言わずセリを癒すあなたは母胎ソロなはずがない。

 

「酔ってるなら言いたいんだ。北に帰りたくない。ここで君と結婚して、君に似た子供も欲しい。見てみたい。君に白髪が生えてシワもできて老いてゆく姿を。きれいだろうな」

素面の時には絶対言えない本当の気持ち。真面目を体現する将校ジョンヒョクが、この場を借りてポツポツというから重みが増す。叶わないプロポーズ。それをセリもわかっているから、さらに切ない。会話の冒頭、セリに「きれいって言いたいの?」と聞かれ、違うと言ったにもかかわらず、「老いてゆく君も切れなんだろうな」と笑みをこぼす。愛の深さがうかがえる。日本人なら絶対言わないだろうな、このセリフ。我が夫は日本人ではないのだが、「最近、肥えたな」くらいしか言わないだろう。想像するだけでもムカつく!

 

「来年もその次の年もその翌年も幸せな日になる。ぼくが思っているから。生まれてきてくれてありがとう。愛する人がこの世にいてくれてうれしいと。だからずっと幸せな誕生日になるはず」

ある日、帰宅すると家が真っ暗。ジョンヒョクと部下達が何も告げず帰国したと思い号泣するセリ。彼らが準備したサプライズパーティーの演出だったのだが、セリは号泣しながら出て行ってしまう。家族に愛されず、そのことを痛感させられる誕生日が嫌いな彼女は誕生日のたびにこの日を幸せだった日として思い出すことが怖いと泣き続ける彼女をジョンヒョクが後ろからそっと抱き締めながら伝えるセリフ。もうただただ愛が深すぎる。チスじゃないけど、2人でどこか遠くに逃げちゃえば?!

 

「愛してる。言えないかと思って怖かった」

自分を守るために撃たれたセリが目を覚ました際に初めて伝える「愛してる」。酔った際のプロポーズといい、これまで共に時間を過ごす中で言えないかったのは、常に生死が隣り合わせの出会ってはいけない相手だったから。言ってしまっても叶えられず、相手の重荷になってしまうから言えなかったのだろう。実際に目の当たりにして言わずにいれなかったのだろう。ロミオとジュリエットよりも質が悪じゃないか、この隣国同士は。

 

「心から祈って待ち続ければきっと会える」

きっと会えるから!

 

「列車を乗り間違えた。そしたら着いたんだ。来たいと願い続けた、この場所に。僕の目的地に」

ジョンヒョク、相当頑張ったのでしょう。軍にいては、セリは一生の思い出で終わってしまう。兵役期間が終わるまでに次なる手段を必死で探したのだろう。幸い、彼の両親は、特に母親、彼に甘い。生粋のお坊ちゃんでよかったね。セリがどこにいても見つけ出す特技を持ち合わせているジョンヒョク。抜群の記憶力で思い出をたどりパラグライダーの山も直感で当てて赴いたのだろう。セリのセリフのパクリだが、「僕の目的地」と言ってしまうところに迷いのなさがうかがえる。最後に愛は勝ったのだね、おめでとう。

 

 

 

ああ、なんなの私?画面越しにしか会えないジョンヒョク(ヒョンビン)についてこんなに語ってる!普段は何事にも動じない鉄壁のような女を気取ってるのに。そんな私はこのドラマを見るまでヒョンビンを知らなかった。今や寝ても覚めても彼のことを考え、古い作品も見てしまった。すっかりヒョンビン沼にはまって抜け出せない。そして、私が好きなのはジョンヒョクなのかヒョンビンなのか今となっては分からない…。彼はギザギザした私の心を癒す「ギザギザハートの子守唄」、否、一服の清涼剤なのだ。

そして、今日も同じく在宅ワークから抜け出せずにいる我が夫の声が後ろから聞こえる。

 

「お前それ何回見てるんだ?」

 

ほっとけ。お前も見てみろ、勉強になるから。
そう言ってやりたいが、こんなところでヒョンビンの無駄遣いはやめてもっと彼の力が最大限発揮できるときのためにとっておこう。

 

 

 

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